コロナによる経済の落ち込みや金融庁が発表した老後資金2000万円など、老後に不安をもっている方は多いかと思います。
そんな不安を解消するために、資産形成のひとつである不動産投資を行う方も増えています。しかし、不動産投資は簡単なものではなく失敗することも当然あります。
この記事では、不動産投資で起こる失敗とすべき対策について解説します。
不動産投資とは

不動産投資とは、ワンルームマンションやアパート、オフィスビルなどを投資家が直接的に購入して利用者から家賃収入を得ることをいいます。
また、購入した物件の価値が上がったときに売却し、その差額で利益を得ることができます。
不動産投資のメリット
不動産投資は、他の投資と比べると「ミドルリスク・ミドルリターン」と言われ、購入物件に利用者がつくかぎり毎月の賃貸収入を確保することができます。
その他にも不動産投資には、さまざまなメリットがあります。
- 家賃収入でローン返済ができる
- 節税効果が期待できる
- 資産形成を見据えた安定した収入
- ミドルリスク・ミドルリターンの投資手法
- 生命保険の代わりとして活用できる
- インフレのリスクに強い
不動産投資のデメリット
不動産投資には、さまざまなメリットはありますがデメリットも存在します。
そのデメリットを正しく把握して対策をたてることで損失を最小限に抑えることができます。
不動産投資のデメリットには以下のようなものがあります。
- 空室リスクがある
不動産の価値の下落 - 売買時の手続きに手間がかかる
- 金利上昇の可能性
- 災害や人災のリスク
失敗例から学ぶ不動産投資について

不動産投資の失敗とは、長期保有を前提に物件売却を含めた不動産投資に投入した資金の総額と比べて赤字になってしまうことです。
上記では不動産投資のメリットとデメリットにふれましたが、実際に不動産投資をはじめてから、どのような失敗があるのでしょうか?
ここでは不動産投資の失敗についてご紹介します。
不動産会社の言うことに流される
不動産会社は、物件の管理手数料や物件売買の仲介料などで利益を得ています。
そのため、物件のメリットのみを提供することもあるので、不動産会社の言われた通りに流され物件を購入した結果、デメリットを対応できず支出が計画よりも多くなる場合あるので注意が必要です。
良質な物件を紹介された場合、なぜ売りに出されたのか冷静に判断する必要がある
トレンド効果だけで無計画に進めてしまった
不動産投資のトレンドには、期間限定で注目されるオリンピックや働き方改革などがあります。
当然、トレンドには様々な効果やメリットがありますが、市場の状況を把握せず、自身に都合の良い計画を立て失敗してしまうケースも多くあります。
トレンド効果が得られるのか、購入物件の情報をしっかりと精査する必要がある
当初の運用目的と違った物件を購入
不動産投資をはじめる方は運用目的が必ずありますが、さまざまな物件の情報に目を通した結果、運用目的と外れた物件を購入して失敗してしまうケースがあります。
運用目的は大切な購入基準なので、該当しない物件の購入は控えるべきです。
入居者によって費用が発生する
購入した物件が満室であっても入居者の家賃滞納や不幸な出来事により事故物件になることで失敗するケースがあります。
これらのケースは少ないとはいえ、日頃から万が一に備えておく必要があります。
空室リスクを念頭に置いて入居者の審査を厳しくする。
無計画な節税対策
不動産投資が節税対策になりますが、「赤字」になることが前提なので無計画に物件を購入すると結果として支出が増えてマイナスになってしまいます。
シュミレーションを行いリスクを把握した上で長期間で計画を立てる
不動産投資で失敗する人の共通点

不動産投資の失敗例をここまで紹介しましたが、ここでは失敗してしまう人の共通点をご紹介します。
不動産投資について学習しない
すべての投資に共通していますが、投資で成功するには勉強する必要があります。
不動産投資は不労所得と呼ばれ、不動産の管理を不動産会社に任せている方が大半だと思いますが、不動産投資に関する知識がなくても良いわけではありません。
結果として不動産投資の失敗する可能性が高くなるので、ある程度の知識と日々の勉強からリスク回避をすることが大切です。
計画性がない
不動産投資は固定資産税、ローンの返済費、修繕費など支出を伴います。
家賃収入があるからと言って浪費してしまう方がおり、不測の事態で突発的な費用が発生した場合に資金が足らず対応できないケースがあります。
このような失敗をしない為にも、さまざまなリスクを考えて不動産運用を計画する必要があります。
まとめ
不動産投資は、物件を購入してローン完済した後に家賃収入や物件売却で利益を出すことで「成功」となります。
不動産投資をはじめる際は、物件購入後も相談できる不動産会社を選ぶことで、不動産運用で起こる、さまざまなリスクに対して不動産投資のプロが助言をしてくれます。
不動産投資で失敗しないために、不動産投資について学び、運用目的にあった計画をたて、困った時に相談できる不動産会社をみつけることが大切です。