電車やバスにキャッシュレスで乗れる便利な交通ICカード。
一昔前までは各鉄道会社が発行したICカードしか利用できず、複数の路線を使う場合や出張、旅行などで使えないなど不便でしたが、2013年3月より主要な交通系ICカードであれば鉄道会社を気にすることなく利用できる、相互利用が開始され、全国の鉄道を1枚の交通系ICカードで乗車できるようになりました。
※ICカード対応の鉄道のみ
2001年にJR東日本が交通ICカードとして初となるSuicaを発行してから、その他のJR、私鉄各社がこぞって交通系ICカードの発行を開始しました。
では、いったい、どのカードにどんな特徴があるのでしょうか?そして、便利でお得な交通系カードはどれなのでしょうか?
画像出典:https://www.jreast.co.jp/press/2012/20130218.pdf
-目次- |
全国で使える交通系ICカード一覧
出典:http://www.pasmo.co.jp/area/outline.html
交通系ICカードは各地域、鉄道会社毎などから様々な種類のカードが発行されており、北は北海道、南は沖縄まで数多くのICカードがあります。
今回は、その中でも全国相互利用が可能になった交通系ICカード10券種を中心に紹介していきます。
・Kitaca(キタカ)=JR北海道
・Suica(スイカ)=JR東日本
・PASMO(パスモ)=首都圏私鉄
・TOICA(トイカ)=JR東海
・manaca(マナカ)=名古屋私鉄
・ICOCA(イコカ)=JR西日本
・PiTaPa(ピタパ)=関西私鉄
・SUGOCA(スゴカ)=JR九州
・nimoca(ニモカ)=西日本鉄道
・はやかけん=福岡市交通局
この10券種のうち、どれか1枚を持っていれば、上記の鉄道会社の路線を全て乗降車可能となります。
それぞれのカードネーミングも、ユニークでおぼえやすく、地域性がうまく演出されています。
各カードは、デポジット式の発行がほとんどで、初回発行時に500円前後のデポジット(預り金)が必要となります。
カードが不要になった場合には、カードを返却することにより、返金されます。
記名登録をしておけば、紛失時やカード内のICチップ故障時にも、残額を移行できたりと、安全性も高いカードとなっています。
ただし、各カード発行元の鉄道会社での手続きが必要となるため、住んでいる地域と離れた地方のカードを使うと、何かあった際に手続きができない、ということもあるので注意しましょう。
交通系ICカードへのチャージ
出典:http://www.shinkeisei.co.jp/topics/2012/2702/
交通系ICカードは、プリペイド式のものが主流のため、事前にチャージをする必要があります。
チャージを行うことにより、チャージ分だけ利用でき、カードをタッチするだけで改札を通過できたり、お買いものができたりします。
なお、全国相互利用できる交通系ICカードの中では、関西私鉄のPiTaPaのみポストペイ(後払い)式となっており、事前に登録した金融機関からの引き落としとなっています。
ただし、ポストペイ式での利用は関西私鉄の対象在来線のみで、全国利用の場合には、こちらも事前チャージが必要となっています。
ここからは交通系ICカードのチャージの方法について、詳しく紹介していきます。
【現金でチャージ】
どの交通系ICカードも基本的には現金でチャージするのが一般的です。
鉄道の券売機や精算機・バスの乗り降りの際にも、チャージすることができます。
お買い物の際に電子マネーとして使うのにも便利ですが、コンビニなどでは、チャージをすることはできない場合があるので注意しましょう。
ただし、ICOCAがコンビニでのチャージができるサービスを始めたのを皮切りに、他の交通系ICカードでもコンビニチャージができるようになってきています。
【クレジットカードでチャージ】
交通系ICカードの中にはクレジットカードによるチャージが可能なカードがあります。
クレジットカードでチャージができれば、クレジットカードのポイントが獲得できるのでとてもお得です。
ただし、チャージ可能なクレジットカードが限られている場合が多く、どのクレジットカードでもチャージができるわけではありませんので、注意しましょう。
例えば、SuicaであればJR東日本が出しているビューカードは、クレジットカードでのチャージができ、PASMOであれば、東京メトロが提携しているToMeカードや、東急電鉄のTOKYUカード、など、首都圏の私鉄各社が出しているオフィシャルクレジットカードのみが対象となっています。
チャージの方法はインターネットからいつでも簡単にできるので、出先からでもスマートフォンからすぐにチャージをすることができます。
またSuicaの場合、JR東日本の各駅に設置されているATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」からクレジットカードによるチャージが可能となっています。
【オートチャージ】
クレジットカードでのチャージと同等ですが、オートチャージの設定をしておくと、交通系ICカードの残金が予め設定した額以下になった場合、チャージの手続きをしなくても自動で登録してあるクレジットカードからチャージしてくれます。
チャージの手間もなく、残高不足で改札口で足止めされることがありませんので、非常に便利です。
交通系ICカードと相性の良いクレジットカード
ここからは交通系ICカードにクレジットでチャージ可能なおすすめのクレジットカードを紹介していきます。
ほとんどの交通系ICカードにはクレジットカードと一体型のものが多く発行されています。
そのほとんどは、交通系ICカードの発行元鉄道会社の提携クレジットカードが多く、オフィシャルカードであればほぼ確実にクレジットカードでのチャージが可能となっています。
通勤通学で定期券を買っている場合には、利用している鉄道会社のオフィシャルカードを持つと、定期券購入などで様々なお得な特典を受けられます。
また、交通系ICカード一体型のクレジットカードの中でも一番お勧めできるのが「イオンカード」です。
イオンカードは、イオンやイオン系列の様々なお店でお得に使えるクレジットカードで、ショッピング系のクレジットカードのため審査基準も低めで所持しやすいクレジットカードです。
このイオンカードでは様々な交通系ICカードとの一体型クレジットカードがあり、クレジットカードによるオートチャージが利用できます。
・イオンカードKitaca
・イオンSuicaカード
・イオンSUGOCAカード
クレジットカードのポイント還元率は0.5%と高い還元率とは言えませんが、年会費は無料ですし、交通系ICカード発行時にかかるデポジットも必要ありませんので、持っていて損はありません。
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上記の券種の管轄地域以外の方にもおすすめできます。
通勤や通学には、良く利用する鉄道会社発行の交通系ICカードで定期券を持ち、定期券以外の路線を利用する場合にイオンカードを利用するなど使い分けることにより、お得にポイントを貯めることが可能です。
まとめ
出典:http://www.jre-hotels.jp/eastyle_members/member.html
交通系ICカードの全国相互利用が開始され、ますます便利になったICカード。
キャッシュレスで色々なサービス、ショッピングが可能となってきています。
交通系ICカードのポイントサービスの導入はまだまだ浸透されておらず、対象となる利用が限られていたり、還元率が低かったりと、いまいちですが、クレジットカードを上手く利用することにより、お得に利用できます。
通勤や通学など、毎日利用するものだからこそ、損なくお得に利用しましょう。
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