2016年11月より提供が開始された「dカードプリペイド」は、NTTドコモが発行しているクレジットカード「dカード」のプリペイド版となっており、事前にカード内に一定の金額をチャージする必要がありますが、国内および海外のMasterCard加盟店で利用でき、電子マネーiDも付帯している多機能カードとなっています。
もちろん、dポイントカードの機能も兼ね備えており、プリペイド利用でのポイントとストアポイントの2重取りも可能で、安全かつお得に利用できるカードとなっています。
今回は、そんなdカードプリペイドの入手方法から使い方、便利な機能やお得な利用方法にいたるまで余す事なく紹介していきます。
-目次- |
dカードプリペイドとは
出典:http://d-card.jp/prepaid/
そもそも「dカード」は、ドコモが発行しているクレジットカードで、以前はDCMXという名称で利用されていました。
ドコモのポイントサービスが共通ポイント化され、ドコモサービス利用者以外でもお得に利用できるポイントになり、dカードとして生まれ変わりました。
そんなクレジットカードであるdカードのプリペイド版として、2016年11月下旬より「dカードプリペイド」の提供を開始しました。
【発行対象】
dカードプリペイドを発行できるのは、ドコモ回線利用者で満12歳以上の方のみとなっています。
dアカウント自体はドコモ利用者以外も作ることはできますが、現状ではdカードプリペイドは利用できない状態となっています。
【発行方法】
カードの発行方法は、dカードプリペイド専用ページからの申し込み後の配送のみとなっており、店頭での配布はおこなっていません。
カード発行にはdアカウントが必要となります。
【発行手数料・年会費】
dカードプリペイドは年会費無料で利用することができ、dカードプリペイドの発行手数料も無料なので、コスト0で利用を開始することができます。
また、MasterCardブランドではありますが、あくまでプリペイドカードですので、発行時の審査などもありません。
【カードデザイン】
出典:https://www.smbc-card.com/prepaid/d_pre/index.jsp
カードデザインは1種類のみとなっていますが、発行開始から先着10万枚はポインコデザインカードとなっており、10万枚を越えると通常デザインでの発行となります。
ポインコデザインのカードが欲しい場合は、早めの申し込みが必要です。
※12月中旬申し込み時点ではポインコデザインカードが発行されました
【チャージ方法】
dカードプリペイドを利用するには、事前にお金をチャージしておく必要があります。
チャージ方法は2パターンあり、ローソン店頭でのチャージとマイページからのチャージ(WEB)となっています。
ローソン店頭でのチャージは、店内レジにてdカードプリペイドへのチャージ金額を伝え現金で支払いをすれば完了します。
1回のチャージ金額は1,000円から最大49,000円まで1円単位で指定できます。
決済方法は現金のみとなっており、クレジットカードや電子マネーでの支払いはできません。
チャージ可能店舗はローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソンの3種類の店舗で行えます。
出典:https://www.smbc-card.com/prepaid/d_pre/guide/howtocharge.jsp
次にマイページからのチャージですが、こちらはdカードプリペイドサイトのマイページからチャージができ、決済方法は、電話料金との合算払い(ドコモ利用者のみ)、dカード払い、dポイント利用の3種類から選ぶことができます。
1回のチャージ金額は500円から最大5万円まで1円単位で指定できます。
マイページチャージではクレジットカード払いが可能ですが、dカードのみとなっています。
また、dカードでチャージした場合でもdカード決済ポイントの付与はありません。
電話料金との合算払いについては、電話料金の支払い方法が口座振替かdカードによるクレジットカード払いのみ利用できるようになっており、他のクレジットカードでの支払いなどでチャージ時にポイントを獲得することはできません。
なお、カードの残高上限は30万円となっているので、1回のチャージ上限を超えていない場合でも、残高上限を超えてのチャージはできません。
【チャージ手数料】
チャージの手数料はマイページからのチャージは無料となっていますが、店頭チャージでは手数料として1回のチャージにつき200円がかかるので、注意しましょう。
ただし2017年9月30日まで、手数料無料キャンペーンを実施しているので、WEBでのチャージが難しい場合には店頭チャージをどんどん利用しましょう!
【利用可能店舗】
dカードプリペイドの利用できる場所ですが、全国のiD加盟店、国内外のMastercard加盟店で利用することが可能です。
ポストペイ型のiDをプリペイド形式で利用できるのはこのdカードプリペイドのみなので使いすぎが心配な方にも安心して利用できます。
dポイントが貯まる
出典:https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/05/13_04.html
次にdポイントの還元率について確認していきましょう。
dカードプリペイドでのカード払い、iD払いは、200円毎に1ポイント付与となり、0.5%の還元率となります。
また、dカードプリペイドには、dポイントカードの機能もついているので、dポイント加盟店でカードの提示を行うと、100円毎に1ポイントが付与され1.0%還元となります。
dポイント加盟店でプリペイドと合わせて利用すれば、1.5%という高還元でお買い物が可能となります。
さらにローソンでの利用は常時3.0%の割引となるので還元律は4.5%とかなりお得になります。
dカードを持っていないなら、dカードプリペイドをぜひ利用しましょう!
なお、ローソンでの割引は決済時にすぐ割引というわけではなく、翌月にローソンで利用した決済金額の3%分がdカードプリペイドにチャージされ還元されます。
通常のdカードをすでに持っている場合、決済時の還元率は1.0%なので、dカードプリペイドを利用するメリットはあまりないように感じるかも知れませんが、貯まったdポイントをdカードプリペイドにチャージができるので、限られたdポイント加盟店で利用するよりも、国内外のMasterCard加盟店、全国のiD加盟店で利用できる分、現金同様に使え、さらにポイントも貯められるので便利でお得に利用できます。
dポイントの使い道としてdカードプリペイドを所持するのもおすすめです。
dカードとdカードプリペイドの違いは?
今までdカードプリペイドについて紹介してきましたが、「dカード・dカードGOLD」と何が違うのか、という視点で比較をしていきましょう。
まず年会費についてですが、dカードのレギュラーカードは初年度年会費無料、2年目以降も前年度1回以上の利用で年会費が無料となるので、dカードプリぺイド同様にコストはかかりません。
dカードGOLDの場合は10,000円の年会費がかかってきますので、年会費を払ってまでは必要ない、という場合にはdカードまたはdカードプリペイドがおすすめです。
クレジットカードのブランドは、dカード・dカードGOLDであれば、VisaまたはMastercardから選ぶことができますが、dカードプリペイドの場合にはMastercardのみとなります。
利用時に得られるポイントの還元率については、dカード・dカードGOLDは、100円毎に1ポイント付与の1.0%還元となっていますが、dカードプリペイドは200円毎に1ポイント付与の0.5%還元となっています。
dカード特約のローソンで3%オフについては、dカード・dカードGOLD・dカードプリペイド、どの券種でも利用できますが、マクドナルドでの期間限定3%オフについては、dカードプリペイドは利用できません。
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まとめ
dカードプリペイドについて紹介してきましたが、現状としてはdカードを持っていない人にはdカードの簡易版として気軽に持て、dカードを持っている人はdポイントの使い道の一つとしてお得に利用できるカードとなっています。
ポイント還元率がdカードに比べると低いので、メインで利用するにはやはりdカードを利用することをおすすめしますが、貯まったdポイントを現金感覚で利用するために使えるので持っていて損はありません。
他にもdカードを作るまでもないが、ローソンは良く利用するので3%引き+ポイント還元が魅力だと感じているのであれば、倒面倒な手続きなく利用できるので便利です。
チャージでもポイントを獲得できるように改善されれば、最強の電子マネーになることは間違いないので、今後もdカードプリペイドの動向を追っていきたいと思います。