「Mastercard」や「VISA」など世界5大カードブランドの中で、唯一日本発祥のブランドがおなじみの「JCB」です。
多くのカード会社が発行しているカードはJCBと提携して出す提携カードと呼ばれるカードですが、JCB独自でどの企業との提携もない、プロパーカードを発行していることをご存知でしょうか。
ここでは手堅さや信頼性が高いサービスを提供する事で人気を得ているJCBカードとJCBゴールド、招待制の上位カードについて解説していきます。
画像出典:http://www.jcb.co.jp/ordercard/os.html?link_id=cojp_mt_oc
-目次- |
日本には数少ない国際ブランドのプロパーカード
出典:http://partner.jcb.jp/brand/emblem.html
JCBカードの特徴として、最初にあげられるのが日本では珍しい国際ブランドのプロパーカードである事です。
プロパーカードと言うのは、広義では提携のないカードを指します。
通常多くの会社はこういった国際ブランドやクレジットカード会社と提携してカードを提供するので「提携カード」と呼ばれます。
プロパーカードを日本で発行しているのは、JCB以外ではAmericanExpressとDinersClubの2社であり、プロパーカードであるというだけで十分珍しい存在と言えます。
プロパーカードは提携をしていないので、様々な企業の割引特典のような実用性はありませんが、国際ブランド独自のステータス性が高く、保険や空港ラウンジ利用などが充実しているカードとなっています。
そんな中、JCBカードは比較的実用性を求めながら一定のステータスもあるという事で、プロパーカードと提携カードの中間に属すると評価されています。
日本発祥の国際ブランドだけあり、日本人にとって利便性の高いカードだからできる技です。
ポイントシステムは1,000円に付きOki Dokiポイントが1ポイント付くシステムで統一されています。
ポイントの価値は交換先により若干異なりますが、1ポイント=5円程度となっています。
還元率は0,5%と高くありませんが、海外の提携店での利用は常時2倍という特典もあります。
その他にもJCB STAR MEMBERSというステージ制度も取り入れており、年間の利用額によって付与ポイントが最大70%アップ、その上JCBが行う各種キャンペーンの抽選口数がアップという特典もあります。
ポイント利用時には、Tポイントへの交換やスターバックスカードへの入金をはじめAmazonでポイントを直接使えたり、様々なお店の商品券に即時交換できるなど利便性も高いポイントサービスとなっています。
さらには、随時交換促進キャンペーンを実施しており、2倍~5倍などのレートで交換が可能となっています。
カード特典として、レンタカー店やグローバルWiFiの貸し出しにおいての優遇サービスを提供しています。
また、カードの機能以外の特徴となりますが、ディズニーリゾートの公式スポンサーらしく、カードデザインもディズニーキャラがあしらわれた可愛いらしいデザインのカードも選べます。
一般カードとゴールドの比較
出典:http://www.jcb.co.jp/ordercard/os/lineup.html
JCBでは「JCB一般カード」の他に「JCBゴールド」、ゴールドカード優良会員のみに送られる準プラチナカードの「JCBゴールド ザ・プレミア」、そしてJCBブランド内でのブラックカードと呼ばれている「JCB THE CLASS(ザ・クラス)」を発行しています。
29歳以下の方限定で、一般カード、ゴールドカードそれぞれで「JCB CARD EXTAGE」というお得なカードも発行されています。
今回はその中でもお申込みと簡単な審査通過のみで持てる、一般カードとゴールドを比較しながら、それぞれのカードのメリットやデメリットを紹介していきます。
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カード名称 | JCB一般カード |
国際ブランド | JCB |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,250円(税別) ※MyJチェック登録+年間利用額50万円以上で翌年も無料 |
家族カード | 400円(税別) ※本会員の年会費無料時は無料 |
ETCカード | 無料 |
付与ポイント | Oki Dokiポイント |
還元率 | 0.5~2.5% |
付与単位 | 1,000円毎 |
ショッピング保険 | 海外:最高100万円 国内:― |
旅行保険 | 国内:最高3,000万円 海外:最高3,000万円 ※利用付帯 |
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カード名称 | JCBゴールド |
国際ブランド | JCB |
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:10,000円(税別) |
家族カード | 1名:無料 2名以降:1,000円(税別) |
ETCカード | 無料 |
付与ポイント | Oki Dokiポイント |
還元率 | 0.5~2.5% |
付与単位 | 1,000円毎 |
ショッピング保険 | 海外:最高500万円 国内:最高500万円 |
旅行保険 | 国内:最高5,000万円 海外:最高5,000万円(最高1億円) ※自動付帯 |
まず年会費ですが、一般カード、ゴールドカード共にネット申し込みによって初年度は年会費が無料となっているので、気軽に申し込みが可能です。
初年度年会費が無料なので、まずはお試しで使ってみる、というのが一番良い方法だと思います。
使ってみて合う合わないの判断ができますし、またゴールドカードが1年間無料で持てるというのは大きな魅力です。
さらに、一般カードであれば「MyJチェック(ネット明細サービス)の利用登録&年間50万円以上の利用」の条件を満たす事で翌年の年会費も無料になります。
こちらの年会費無料特典は家族カードにも反映されます。
ポイントシステムはどちらも共通となっており、国内一般加盟店での利用で1,000円につき1ポイントが獲得できます。
海外の加盟店の利用で1,000円につき2ポイント、全国のセブンイレブン、イトーヨーカドーでは1,000円につき3ポイント、スターバックスでは1,000円につき5ポイントなど、利用する場所によりポイントの還元率が変動します。
また年間のカード利用額に応じたメンバーランク制度「JCB STAR MEMBERS」で最大70%のポイントアップ特典が受けられます。
ゴールドカードの場合、一般カードに比べ最高ランクグレードが一つあがりよりお得なポイント還元を受けられます。
一般カードとゴールドカードの大きな違いとしては、保険内容と、上級カード特典とさらに上位カードへの招待が期待できる点です。
一般カードの保険は国内外含め最高3,000万円、適用条件も旅行代金の支払いにJCBカードを利用する必要がある、利用付帯になっています。
一方でゴールドカードは国内最高5,000万円、海外最高1億円の保険が、カードを所有しているだけで適用となる、自動付帯となっています。
※一部、カード利用の有無で保険額が変動となるもの有り
さらに、ゴールドカードは航空機遅延保険が国内外で適用となり、ショッピングガード保険も、一般カードでは海外のみ適用の最高100万円が、ゴールドカードでは国内外での適用で最大500万円と強化されています。
他にもゴールドカードは上級カード向けの特典であるGOLD Basic Serviceが利用できるという事が上げられます。
GOLD Basic Serviceはゴールド以上の上級カード会員のみ利用できるサービスで、会員専用デスクの他空港ラウンジサービス、手荷物無料宅配券(片道)サービスの他、各種優待特典や無料サービスを利用する事が出来ます。
またカード利用履歴に応じて上位カードへの招待が届きますが、招待無くとも入会できるゴールドを最初から所持すれば、最高位カードまでの道のりが数年短縮されるメリットもあります。
持つなら断然JCBゴールド!
出典:http://www.jcb.co.jp/ordercard/os/lineup.html
上記で述べた通り、JCBゴールドは一般カードを順当に強化したカードと言えるので、納得できるのであれば年会費分の価値はあります。
逆を言えば、JCB一般カードについてはポイント還元の面でも、ステータス性もどちらも“そこそこ”というレベルのため、中途半端さが際立ってしまっています。
実用性を求めるのであれば、JCBブランドの提携カードに劣る部分がありますし、ステータス性で言えば他の国際ブランドのプロパーカードの方が優秀です。
ただし、国際ブランドのプロパーカードを安く持ちたい、という明確な理由がある場合には、JCB一般カードは最適なカードと言えます。
また、ステータス性を求めるのであれば、JCBゴールドを所持し、さらに上位のカードを狙うことをおすすめします。
JCBの最高峰カードである、「JCB THE CLASS(ザ・クラス)」は年会費5万円という、一般家庭でも無理なく持てる唯一のブラックカードとなっています。
招待を受けるにはそれなりの利用実績が必要となっていますが、それに見合った最高のサービスを受けられる1枚ですので、ステータスカードを!と考えている方はぜひ、JCBゴールドをメインに利用し、上位カードの招待を待ちましょう。
出典:http://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/gold.html
「JCB THE CLASS(ザ・クラス)」は、毎年必ず2~3万円程度の豪華賞品が貰え、高級レストランや老舗料亭のコース料理が1名無料で食べられたり、世界各国の空港で利用できる「プライオリティパス」が無料で登録できたりと様々な優遇があります。
中でも人気なのは、ディズニーリゾートのJCB提供アトラクションで利用できる専用ラウンジ利用&優先搭乗です。
こちらは年に1回のみですが、普段は入れない、特別なラウンジにカード所有者の他同行者4名まで入れます。
他にも年1回のメンバープレゼント特典でディズニーチケット&ランチを選択すると、クラブ33という会員制の高級レストランへ入ることもできます。
またブラックカードらしく、24時間365日いつでも利用できるコンシェルジュサービスや、世界各国の空港のラウンジ利用ができるプライオリティパスの無料登録などもあります。
これだけの優遇特典があり、5万円という破格の年会費となっています。
JCB THE CLASSはそう簡単には招待されませんが、JCBゴールドを所持し、年間100~200万円をコンスタントに利用し、JCBゴールド ザ・プレミアの招待を受け、さらに利用実績を積んでいけば所持できる可能性が高いので、アメックスのブラックカードやダイナースのプラチナに比べ手の届くブラックカードとなっています。
まとめ
一般カード、ゴールドカード共に際立った特徴こそありませんが、安定した性能を持っており、日本反発祥という安心感のあるJCBカード。
プロパーカードを持つ、ということはそれなりにクレジットカードのステータスを重視している方が多いと思いますが、それであれば招待制の上位カードをより早く狙えるゴールドカードをおすすめします。
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