「退職代行サービスで即日退社は可能なのかな?」「おすすめの退職代行サービスや即日退職の方法を知りたい」このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
退職代行サービスとは、勤めている会社の上司に直接退職の意思を伝えることが難しい人のために、退職に必要な手続きやサポートを仲介してくれるサポート会社のことです。
2021年現在とても注目されており、依頼から対応までが早く、さらに転職支援を行っている企業も多数あります。
この記事では、退職代行サービスで即日退職は可能なのか、おすすめの退職代行業者、即日退職の方法について解説していきます。
即日退職は本当に可能?その方法を紹介
できる限り早く会社を辞めたい場合、本当に即日退社は可能なのでしょうか?
また、即日退社するための方法にはどんなものがあるのか、ご紹介していきます。
2週間前に退職を申し出ればOK
雇用主、つまり会社側が労働者を解雇する場合は、最短でも30日前に通知しなくてはならないという決まりがあります。
しかし、労働者側が会社を辞める場合は、2週間前に申し出れば、退職の効力があると「民法628条 1項」に定められています。
多くの場合は、就業規則や労働契約等、会社側の規則もあります。例えば、これにより、1ヶ月前に退職を知らせなければならないとされている場合、この規則に則る必要があります。
しかし、これは労働者の退職の自由が制限されているとみられ、公序良俗の観点から、規則そのものが無効になる可能性も十分にあり得ます。
つまり、労働者は「民法627条 1項」に記されている通り、退職の意向を伝えた後、2週間後に退職することが可能となるということです。
有給休暇を使えば実質即日退社ができる
「労働基準法第39条」には、労働者が雇用後、全労働日の8割以上勤務且つ6ヶ月間以上継続して勤務した場合、有給休暇を付与しなくてはならないと定められています。
上記の2つの条件を満たしている場合、有給休暇は10日分付与され、最大20日まで繰り越すことができます。
前述の通り、2週間後に退職が可能となるため、有給休暇が残っている場合は、その後出勤する必要はありません。退職後、次の日から有給消化を使用すれば、事実上、即日退社が可能となるのです。
会社は有給休暇の取得を拒否できない
会社側は、有給休暇の取得を拒否することはできません。
雇用主が正当な理由もないままにこれを拒否した場合、「労働基準法第39条」の違反とみなされ、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。
また、有給消化にあたっては、近年パワハラ問題も良く耳にします。有給休暇取得を会社に拒否された場合など、パワーハラスメントが成立した場合、労働者に対して賠償金が発生することもあります。
退職代行業者を通して、即日退職もできる
即日退社をご希望の方、また、円満退社を求める方、退社の手続きが面倒だと感じる方は、「退職代行サービス」を利用するのも1つの方法です。
このサービスは、あなたに代わって、勤務先に退職の意向を伝え、その後の手続きを進め、退職をフルサポートしてくれるものです。
退職代行サービスにもいろいろな特色がありますが、即日退社に対応している企業もあるため、すぐにでも会社を辞めたい方にとって、とても有効なサービスです。
人には聞きにくい退職に関するお悩みにも丁寧に回答してもらえるので、是非検討してみてください。
即日退職したい人が弁護士による退職代行サービスを利用するメリット
弁護士による退職代行は、法律の知識を持ったプロによるサポートのため、非常に多くのメリットがあります。
(1)弁護士法違反のリスクがない
弁護士による退職代行は、企業とあなたの間に入り、退職のサポートをしてくれます。
民間企業の退職代行サービスは、退職の意向を伝え、退職手続きの代行のみしか承れませんが、弁護士による退職代行は、企業との話し合いや交渉までも行ってくれるので、とても安心です。仮に民間企業がこれを行ってしまうと、弁護士法違反にあたってしまいます。
(2)退職に伴って必要となる各種手続きも代行可能
弁護士による退職代行は、離職票、源泉徴収票の請求、健康保険や年金、雇用保険などの手続き、有給休暇の交渉など、退職にまつわるさまざまな手続きまで全て代行してくれます。
法律の知識のある弁護士に任せれば、職場のパワハラ・モラハラなど、精神的な病を抱えてしまっている時などの労災認定の手続きまでサポートしてもらえます。
(3)もし損害賠償を請求されても対応可能
退職にトラブルはつきものです。急な退職は認められないなど、トラブルによって損害賠償を請求されてしまっても、弁護士が代理人となってくれるため、非常に安心です。損害賠償の取り下げの交渉や、裁判の手続きなど、アフターフォローも万全です。
不当な賠償金を請求されることもなく、安心して退職ができます。
(4)未払い賃金などの請求も代行可能
退職代行の利用者の中には、賃金が未払いのまま、困っているという方もたくさんいます。弁護士による退職代行の場合、この未払い賃金の請求の手続きまで行ってもらえます。お給料が未払いの場合、残業代が未払いになっている場合などは、是非弁護士にご相談ください。
また、退職金についても同じです。本来もらえるはずの退職金が支払われない場合は、退職金の請求も代わって行ってもらえます。さらに、職場のパワハラ、モラハラ、セクハラといったハラスメント行為に関する問題も、慰謝料請求の相談が可能です。
(5)退職に失敗するリスクが低い
個人で退職届を出す際に、会社に引き留められ、根負けしてしまったというケースも良く耳にします。弁護士に退職代行を依頼するというのは、企業側からしても、労働者の強い退職の意志を感じられるため、退職に失敗するリスクを大きく軽減できます。
なかなか退職を認めてもらえない場合、弁護士が訴訟を提起して、退職を可能とすることもできます。実際、弁護士を通しての退職で訴訟にまで発展するケースはほとんどありませんが、こういったケースにも対応できるのです。
弁護士を通して退職すると伝えてもらうだけですが、非常にスムーズな退職に繋がります。お互い円満な状態で退職できる可能性が高くなるので、わだかまりを残したくない方にもおすすめです。
退職代行で即日退職するための3つの注意点
退職代行を利用するにしても、全て丸投げとはいきません。
円満に退社し、以下の3点に注意しましょう。
1. 会社の備品は郵送で返却する
会社の備品を使用している場合は、すぐに返却してください。例えば、制服、社員証、携帯電話、タブレット、カギ、書類等があります。退職の意向を伝えた後、会社に行きたくない時は、郵送での返却も可能です。
会社にあなた個人のロッカーなどがある場合は、ロッカーの荷物整理とともに備品をまとめて入れておく方法もあります。
2. 寮に入っている場合は、退職日までに退去する
社員寮や社宅を利用している場合は、退職時に即時退去しなければならないこともあります。弁護士さんが退職の手続きを進める時に、前もって新しい住居探し、引っ越しの準備をしておく必要があります。退職日よりも前に退去できるように準備しておくとスムーズです。
3. 会社と交渉をおこなう場合は、弁護士の代行会社を利用する
弁護士の資格を有しない民間企業の退職代行サービスは、雇用主、企業側との直接交渉ができません。退職にあたり、細かい条件交渉が発生する場合は、法律事務所の退職代行を使用するようにしましょう。
法律事務所の退職代行では、民間企業の退職代行にはできない、未払い金の請求や退職金の交渉などが可能となります。
費用は50,000円~と一般的な退職代行よりも高くなりますが、安心して交渉を任せることができます。
バックレ・無断欠勤は違法!絶対にしてはいけない
バックレや無断欠勤は、社会人としてあるまじき行為です。どんな理由があったとしても、バックレや無断欠勤は、懲戒解雇処分につながることもあります。
仮にバックレや無断欠勤が発覚して、懲戒解雇処分となった場合、離職票や退職証明書に記載されるため、次の転職活動に悪影響を与えます。また、バレずに入社できたとしても、後々思わぬことで発覚するケースもあります。
また、会社から、バックレや無断欠勤を理由に損害賠償を請求されてしまうこともあります。「もう会社に行きたくない」、その気持ちも重々分かりますが、社会人として、そういった違法性のある行動は慎みましょう。
もし、「もう会社に行きたくない」のであれば、退職代行サービスの利用に加え、有給休暇を取得するのがおすすめです。この2つの方法を組み合わせれば、会社に行かずにそのまま退職することもできます。
退職代行サービスは、法律に則ってあなたの退職をサポートしてくれます。懲戒解雇処分や損害賠償請求といったトラブルを回避することもできるため、利用してみてはいかがでしょうか。
各退職代行業者の料金と特徴をご紹介
最近になって注目されるようになってきた退職代行サービスですが、実は数多くの企業があるのです。弁護士に依頼するのがもっとも安心ですが、弁護士というだけでハードルが高く感じたり、予想以上に費用がかかったりすることもあります。
そこで今回は、おすすめの退職代行サービス8選をご紹介していきましょう。それぞれの料金や対応の早さについてもまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
【おすすめの退職代行サービス一覧】
- 退職代行オイトマ
- SARABA(サラバ)
- ニコイチ
- 辞めるんです
- EXIT(エグジット)
- 退職代行Jobs(ジョブズ)
- クラウドエンマン
- 退職代行ガーディアン
- Re:start(リスタート)
退職代行OITOMAの料金と特徴
出典:退職代行オイトマ公式
【退職代行オイトマの評価ポイント】
- 24時間いつでも対応
- 業界最安値の一律24,000円で退職できる
- 退職できなかった場合、100%返金される
OITOMA(オイトマ)は、業界最安値となる一律24,000円でサービスを受けることができます。依頼したその日のうちに退職する”即日退職”を売りにしているので、「いち早く会社を辞めたい」という方におすすめです。
365日24時間対応してくれるので、平日でも土日でも、退職の依頼をすることができます。また、OITOMAは、退職後の転職支援等、アフターフォローがしっかりしているところもおすすめポイントの1つです。
料金 | 24,000円 |
パート・アルバイト料金 | ◎ |
返金保証 | 全額返金保証 |
弁護士監修 | – |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日対応 |
オイトマなら24000円で退職可能!
退職代行SARABAの料金と特徴
出典:退職代行SARABA
【SARABAのおすすめポイント】
- 労働組合運営の退職代行サービス
- 労働組合運営のため、会社との交渉ができる
- 退職できなかった場合、100%返金される
SARABA(サラバ)は、労働組合が運営する信頼性の高い退職代行サービスです。
労働組合には、団体交渉権があるため、退職金などの交渉もすることができます。弁護士法違反の心配なく、サービスを受けることができます。
料金は、職種に関係なく、一律料金で追加料金は不要です。退職できない場合は全額返金保証制度を利用することができます。
ご相談のみも可能で、24時間365日無料相談に対応してくれます。安心して円満に退社したい方におすすめの退職代行サービスです。
会社名 | 株式会社スムリエ |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 25,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 25,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
退職代行ニコイチの料金と特徴
出典:退職代行ニコイチ
【ニコイチのおすすめポイント】
- 退職代行の運営歴は17年
- 過去ニコイチを利用して退職した方の数は、37,000人以上にものぼる
- 退職できなかった場合、100%返金される
ニコイチは、退職代行サービスの中でも特に運営歴が長く、いわゆる老舗業者です。
累計37,000人以上の退職成功者を出しているなど、業界トップクラスの実績があり、安心して退職代行を任せることができます。
弁護士監修のサービスのため、最安値とはいきませんが、サポートも充実していて料金もお手頃です。他の業者同様、全額返金保証制度もあります。
退職後は、転職エージェントの無料紹介などのアフターフォローも万全です。”ニコイチ”という名前の通り、あなたの退職を徹底的にサポートしてくれます。
会社名 | 株式会社ニコイチ |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 27,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 27,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
辞めるんですの料金と特徴
【辞めるんですのおすすめポイント】
- 業界初!後払いサービスを利用できる
- 新しい業者だけど、着実に実績を積み上げてきている
- 追加料金一切不要の明瞭会計
辞めるんですは、2019年に運営を開始した業者ですが、既に7,000人以上の退職者のサポートを行った実績があります。辞めるんですの1番の特色は、業界初の”後払いサービス”を導入している点です。
「お金を払うのは、辞めてから。」というキャッチコピーのもと、退職希望者が安心して利用できるようなサービスを提供しています。退職できるまで、一切費用は発生せず、完全無料で利用できるので、初めての利用にもおすすめです。
さらに、辞めるんですは弁護士監修のサービスですが、追加料金は一切なく、リーズナブルで分かりやすい料金体系になっているのも魅力です。
会社名 | LENIS Entertainment株式会社 |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 27,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 27,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
退職代行EXITの料金と特徴
出典:退職代行EXIT
【EXITのおすすめポイント】
- 相談は無料!即日対応OK
- 退職後のアフターフォローが万全
- 2度目は10,000円オフで利用できる
EXITは、何度でも無料相談可能で、即日の対応もOKです。休日や深夜、365日24時間相談可能なのは、深夜勤のある方や土日勤務がある方にも嬉しいサポートです。また、EXIT最大の魅力は、退職後の転職サポートが充実しているところです。
EXITは、転職エージェントと提携している業者です。エージェントを利用して次の勤務先が決まれば、退職代行サービスにかかった費用は全てキャッシュバックされるため、実質無料で利用することができます。
2回目の退職代行サービスを利用する際は、10,000円オフの割引があるのも嬉しいポイントです。
会社名 | EXIT株式会社 |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 50,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 30,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
退職代行Jobsの料金と特徴
出典:退職代行Jobs
【退職代行Jobsのおすすめポイント】
- 顧問弁護士による業務監修
- 労働組合に加入できる
- 追加料金や期間の制限は一切なし
退職代行Jobsは、”隼町法律事務所 弁護士 西前啓子先生”監修の退職代行サービスです。他社との明確な違いは、監修者である弁護士の名前が公表されている点です。事務所名や名前はもちろんのこと、お写真の掲載もあるため、安心できます。動画コメントまであるので、信頼できる業者というのがとても良く伝わります。
また、労働組合との連携もあり、依頼時に加入することも可能です。すぐに退職できなくとも、晴れて退職が叶うまで、無期限で徹底的にサポートしてくれるのも安心できるポイントです。
会社名 | 株式会社アレス |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 27,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 27,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
クラウドエンマンの料金と特徴
出典:退職代行クラウドエンマン
【クラウドエンマンのおすすめポイント】
- 退職手続きの全てをまるっとお任せできる
- 退職後、2ヶ月間はアフターフォロー付き
- プレミアムプランはより手厚いサポートをしてもらえる
クラウドエンマンは、弁護士が退職の手続きを行ってくれるサービスのため、他社と比較すると少し割高です。しかし、弁護士法違反の心配もなく、法律のプロが手続きをとってくれるのはとても安心できます。
退職後も必要書類の相談など、2ヶ月間無料のアフターフォローがついてきます。スタンダードプランとプレミアムプランが選択でき、プレミアムプランは、給与や退職金の交渉もお任せすることができます。より良い条件で退職したい方は、クラウドエンマンがおすすめです。
会社名 | 法律事務所アルシエン |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | スタンダード:33,000円
プレミアム:55,000円 |
パート・アルバイトの料金 | スタンダード:33,000円
プレミアム:55,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
退職代行ガーディアンの料金と特徴
出典:退職代行ガーディアン
【退職代行ガーディアンのおすすめポイント】
- 労働組合運営の退職代行業者
- 賃金に関する交渉もできる
- スマホ1つで簡単に退職できる
オイトマや、SARABAと同じく、退職代行ガーディアンも労働組合が運営しています。団体交渉権を持つ労働組合が運営している企業のため、賃金や退職金、労働時間に関する交渉を弁護士を介さずに行える魅力があります。
弁護士による退職代行よりも安価ですが、一般的な交渉なしの退職代行と比較すると少々お値段は高めに設定されています。交渉が必要でない場合は、別の業者を選ぶ方が安く済ませることができます。
退職代行ガーディアンのおすすめポイントは、スマートフォン1つで退職が完結する点です。相談・打ち合わせなども全てネット上で行えるので、引っ越しの準備に追われている方など、なかなか時間がとれないという方にもおすすめです。
会社名 | 東京労働経済組合 |
問い合わせ方法 | 電話、LINE |
正社員の料金 | 29,800円 |
パート・アルバイトの料金 | 29,800円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
Re:start(リスタート)の料金と特徴
【Re:startのおすすめポイント】
- 最短30分で職場に退職の意向を伝えてくれる
- 業界最安値でコスパ良く退職ができる
- 退職できなかった場合、全額返金される
Re:start(リスタート)は、2015年に設立された退職代行サービスです。業界最安値水準のコスパの良さと、スピード退職が人気の秘密です。
現在、職種を問わず、一律22,000円で退職代行サービスが受けられるキャンペーン中です。業界最安値となる価格ですので、安く済ませたい方はチェックしてみてください。
ただし、リスタートは民間企業で、弁護士の在籍、監修はありません。職場との直接交渉はできないため、交渉を必要とする場合は、別の業者を検討しましょう。
また、相談から最短30分で職場に退職届を提出することができるという驚異のスピード感を売りにしています。「とにかく早く退職したい」という方に最適な業者です。
会社名 | 株式会社another choice |
問い合わせ方法 | 電話、メール、LINE |
正社員の料金 | 22,000円 |
パート・アルバイトの料金 | 22,000円 |
追加料金 | なし |
最短対応 | 即日 |
退職代行を利用する前に確認しておきたいこと
退職代行サービスを利用すると、依頼したその日以降、会社に出勤する必要がなくなります。ただし、会社に私物がある場合、会社の備品が手元にある場合は別です。
依頼後、会社に行かなくても済むように、以下のことに注意しましょう。
【退職代行を利用する前に確認しておきたいこと】
- 利用していた備品の返却や荷物の回収
- 社宅や寮から退職日までに退去する
- 有給休暇の残日数を確認する
退職代行を依頼する前に、この3点を確認しておきましょう。
利用していた備品の返却や荷物の回収
個人ロッカーやデスクの私物、会社より貸与されているものを把握し、まとめておくことが必要です。特に会社から支給されるものは、携帯電話や社員証、制服など、いつも身につけているものが大半です。見落としがないよう、依頼前に確認しておきましょう。
個人ロッカーやデスクには、思った以上に私物があることも多いです。「不要だから」という理由でそのままにしてしまってもいいことはありません。会社側は勝手に処分ができず、「引き取りに来て欲しい」などの連絡が入ることもあるため、私物は全て回収し、綺麗に返却することをおすすめします。
私物の持ち帰りは、周りの社員の目も気になるものですので、退職の意志がバレないように少しずつ計画的に持ち帰ることをおすすめします。
退職代行サービスに依頼し、退職の連絡が入る日取りが決定したら、その前日に返却物をデスクやロッカーにまとめておいておくと良いです。退職代行サービスに、「返却するものは全て私のロッカーの中にあります。」などと伝えてもらえば、スムーズに退職することができます。
備品は郵送で返却すれば問題ない!
退職前に返却できるものは、上記の方法がおすすめですが、社員証や会社のカギ、制服、健康保険、身分証明書などは、退職する日まで持っておかなくてはならないものもあります。こういったものは、退職の意向を伝えてもらった後、すぐに郵送で返却しましょう。また、円満且つスムーズに退職するためにも、退職日を待たず、すぐに返却することをおすすめします。
自分で退職する場合、「返却物を郵送しました」との連絡を個人でする必要があります。しかし、退職代行サービスを利用する場合は、その連絡も業者に任せることができます。退職すると決めたその日以降、会社との関わりを一切遮断することも可能なのです。
社宅や寮から退職日までに退去する
社員寮や社宅に住んでいる方は、退職にあたり、退去が必要になります。退去期間は会社の規則に準ずる形になるため、さまざまですが、一般的には退職日より2週間~1ヶ月ほどです。退去しないまま住み続けると法的措置を取られることもあるため、住居は、退職代行サービス利用前から探し始めましょう。
仮に会社の規定で、退職後1ヶ月の猶予があったとしても、そこに住み続けるのは少々居心地の悪いものです。退職後速やかに退去ができるように、引っ越しの準備を含め、行動していきましょう。
また、退去は引っ越し以外の手続きも必要になります。必要な手続きについては予め確認しておきましょう。
有給休暇が余っているか・取得できるか確認
意外と、自分の有給休暇の日数や残りを正確に把握している人は少ないです。特に有給を消化して退職したい場合は、あと何日有給がとれるのかを事前に確認した上で退職代行サービスを利用しましょう。
中には退職するにあたり、有給休暇を取得するのは申し訳ないと感じてしまう人もいます。しかし、有給休暇は労働基準法に定められた労働者の権利ですので、何も申し訳ないことはありません。有給を消化せずに辞めてしまう方がもったいないことです。
退職代行サービスを利用する際は、有給休暇を取得すること、また残り日数を伝えてください。残り日数より逆算するなど、交渉をしながら、退職日を決定します。
有給休暇の買取は、原則としてできません。ただし、例外として、以下の2点は買取が認められることもあります。
- 法律で定められている以上の有給休暇を保有している場合
- 有給休暇の有効期限が過ぎている場合
また、退職日までに消化しきれない有給を買い取ってもらえるケースも存在します。このケースは、会社との同意が必要になるため、叶わないこともあります。
有給休暇の買取に関する就業規則を事前に確認しておくとスムーズです。
退職代行を利用して即日退職するまでの流れをご紹介
ここからは、実際に退職代行サービスを利用して、即日退職するまでの流れを解説していきます。
初めて利用する方は、どんな流れで退職できるのか不安や疑問に思うこともたくさんあると思います。利用の流れを把握しておくことで、よりスムーズにやり取りができるので、是非参考にしていただけると幸いです。
STEP①退職代行業者にお問い合わせをする
まずは、利用する退職代行業者を選び、問い合わせます。
前述のおすすめの業者8選を参考にしながら、自分の希望にあった業者をお選びください。問い合わせや相談はどの業者も無料ですので、複数の業者に問い合わせ、より自分に合った業者を見つけるのも1つの手です。
【業者への連絡方法】
- LINE
- メール
- 電話
退職代行サービスの主な連絡方法は、上記の3つです。
おすすめは「LINE」です。時間を気にせず、好きな時に手軽に返信できること、チャットの履歴が残るため、スケジュールを把握しやすいのもメリットです。
24時間365日対応可能な業者であれば、深夜や休日問わず連絡ができるので、自分の生活リズムに合わせることができます。
退職代行サービスの中には、賃金や退職金などの交渉ができない”非代理店”もあります。有給休暇の交渉や給与・残業代の未払い、代理人を立てない退職のデメリットも加味した上で業者を選びましょう。
【非弁業者にできないことの例】
- 未払いの給与や残業代、退職金などの請求交渉
- 会社側が損害賠償請求をしてきた場合の対応
- 法律にまつわるアドバイス
- 有給休暇の取得交渉
これらの交渉を”非代理店”が行うのは、弁護士法違反となり、2年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられます。
企業と交渉できるのは、弁護士、団体交渉権を持つ労働組合のみです。民間企業の場合は、「退職する」という部分にしかフォーカスをあてることができません。
運営元 | 退職に関する交渉 |
弁護士 | できる |
労働組合 | できる |
民間企業 | できない |
STEP②退職代行業者に現状を伝えて、申し込みの確定
退職代行サービスに申し込んだら、まずは、あなたの現在の状況を伝えましょう。基本的には、尋ねられることに回答していけば良いです。有給休暇の残日数など、伝えたい事項はこの時に伝えておきましょう。
情報の共有が終わると、料金の支払い方法と今後の注意事項の説明を受けます。一部の業者を除き、多くの業者は前払い制となっています。
支払い方法は業者によって少し異なりますが、銀行振込やクレジットカード決済が主です。即日退職を希望する方は、その場で支払いが完了するクレカ払いを選択するのがおすすめです。
銀行振込は曜日や時間帯にもよりますが、翌営業日の確認となることが多いため、少しタイムラグが発生します。
STEP③退職代行業者が退職の意志を代わりに伝える
退職代行業者は、あなたと話し合い決めた日時に会社に連絡し、あなたの退職の意志を伝えてくれます。電話1本で退職を了承してもらえることもありますが、給与や退職金、有給休暇消化の交渉のため、複数回面談が必要になる場合もあります。この間、会社からあなたに連絡が来ることはありませんので、ご安心ください。
会社との退職に関する交渉は、業者が全て行います。退職日が決定し、退職の手続きを取る段階になったら、業者より報告があります。退職願などの必要書類や、返却物の郵送などが完了すれば、晴れて退職となります。
退職後、会社から直接連絡が来ることがあっても無視して構いません。退職願の受理を拒否されたり、離職票が届かないなどのトラブルがあった時は、業者に連絡し、対応してもらってください。
退職代行の「よくある質問」
最後に、退職代行サービスの”よくある質問”のQ&A形式でご紹介していきます。
退職代行って失敗することあるんですか?
基本的に失敗することはありません。
しかし、相場と比べてあまりに安い価格設定をしている業者、民間業者なのに”交渉可能”と謳っているような業者はおすすめできません。
詐欺業者と呼ばれるようなものが、100%ないともいい切れません。前述のおすすめ業者8選のような、信頼できる業者を選ぶのが得策です。
給料や退職金はちゃんともらえますか?
これまでのお給料や退職金についても必ず支払われるものですので、ご安心ください。
手渡しで支給されていた場合は、例外的に銀行振込で給与を受け取れることもあります。ご自身で給与をもらいに行きたくない場合などは、予め、業者に相談しておくと良いでしょう。
即日退職は可能ですか?
有給休暇の残日数が十分に残っている場合は、退職の意志を伝えた次の日から、職場に行かずに退職することができます。退職日までは全て有給休暇となるため、文字通りの”即日退職”も可能です。
それらの手続きも全て、退職代行サービスが行います。
家に来たり親に連絡がいかないようにできますか?
基本的に業者がご自宅にお伺いすること、ご自宅にお電話するようなことはありません。ただ、100%とはいいきれません。これは、どの退職代行業者を利用しても同じです。ご自身のスマホで業者と連絡がきちんと取れているのであれば、ご家族にバレることはほとんどないといえます。
依頼したいのですがどうしたらいいですか?
前述のおすすめ退職代行業者8選に各業者のリンクを提示してあります。そこから、公式サイトに行けば、お問い合わせフォームより連絡が可能です。
メールや電話、LINEの対応が可能な業者もあるので、まずは各業者のサイトをチェックしてみてください。
会社から借りている物はどうしたらいいですか?
制服はクリーニングに出し、綺麗な状態で返却しましょう。
その他の返却物や保険証などは、郵送できるようにひとまとめにし、退職が決まったらすぐに送りましょう。
職場が人手不足でも辞められますか?
人手不足は、企業の問題ですので、あなたが気にする必要はありません。
退職代行サービスを利用して退職された方の中にも、人手不足の企業からスムーズに退職した方がたくさんいます。
どんな人が利用されてますか?
利用者の割合としては、20~30代の若い世代の方が多いです。
職種では、看護師、介護福祉士、派遣社員、工場勤務の方が多くなっています。
一括払いは不安です分割払いは可能でしょうか?
業者によって、分割払いが可能ですが、利用できないこともあるため、予め確認しておきましょう。中には、半分を現金で支払い、残りの半分をクレジットカード決済にする方もいます。
まとめ
退職代行サービスは、なかなか自ら会社に退職の意志を伝えられない方、今すぐにでも会社を辞めたい方、退職の手続きが面倒な方などにおすすめのサービスです。
今回はそんな退職代行サービスを利用して即日退社する方法、また、おすすめの退職代行サービス8社を紹介させていただきました。
近年は、雑誌、テレビなど、各メディアでも大きく取り上げられ、注目を集めている退職代行サービスは、退職したいあなたと勤務先の間に入り、退職までの全ての手続き、サポートをしてくれる支援会社です。
退職後の就職活動支援までサポートしてくれる企業などもあるなど、そのサポートの質にも注目が集まっています。
退職を考えている方は、円満に退職するためにも是非退職代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか?
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